読書

SFセレクション2 ロボットvs人類

ロボットVS.人類 (SFセレクション)作者: カレルチャペック,アイザックアシモフ,手塚治虫,矢野徹,古田足日,星新一,ジェリーパーネル,赤木かん子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2005/03メディア: 単行本 クリック: 34回この商品を含むブログ (9件) を見る収…

アニメ化された「No.6」への反応を見ていたら色々考えてしまった

女性によって生み出され女性に消費される男性同士の友情(?)物語について考えている。「No.6」であーもうついていけないわーってなって以来あさのあつこ読んでない(や、『ガールズ・ブルー』の2巻は読んだか)のを思い出したので。 三浦しをん長野まゆみ高村…

少女地獄

少女地獄 (角川文庫)作者: 夢野久作出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 1976/11/29メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 85回この商品を含むブログ (107件) を見る ですから彼女は実に、何でもない事に苦しんで、何でもない事に死んで行ったのです。 彼女を生…

孤独な夜のココア

孤独な夜のココア (新潮文庫)作者: 田辺聖子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/02/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (36件) を見る 女医さんが診察室で患者さんと話しながら煙草を吸っているところに時代を感じる。 『エー…

RDGのことをまだ考えてる

「男子しか生徒会長になれない学校」を書いた人が、西の善き魔女で「女しか王になれない国」を書いたのか……と考えていた。

下がらない熱

ちゃんと早寝早起きしないと明日にさしさわりがあるというのに、RDG4で上がりきった荻原作品再読熱が下がらない。 以前はけっこう他人にも荻原規子おすすめしてたけど、今はとてもそんなことできない、と思う。自分が、十年近くかけて思い出を積み重ねた作品…

RDG4

RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)作者: 荻原規子,酒井駒子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/05/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (31件) を見る …

台所のおと みそっかす

台所のおと みそっかす (岩波少年文庫)作者: 幸田文,青木奈緒出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/06/14メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る 子供にとって、この本を読みなさい、と大人からわたされる一冊は窮屈でしかあり…

乙骨淑子『ぴいちゃあしゃん』

乙骨淑子の本 (第1巻) ぴいちゃあしゃん作者: 乙骨淑子出版社/メーカー: 理論社発売日: 1985/12メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見る 戦時下、通信兵として中国に配属された少年・隆が主人公。彼は、「こないりタバコをくれ」と…

大好きな人は何でできてる?

『だれも知らない小さな国』もDWJも『妖女サイベルの呼び声』もコードウェイナー・スミスも、荻原規子のエッセイで知って読んだのを思い出す。大好きな作品を生み出した人が何でできているのか、少しでも多く知りたかったのだ。 その流れで、『ふくろう模様…

人魚姫

人魚姫―アンデルセンの童話〈2〉 (福音館文庫 物語)作者: ハンス・クリスチャンアンデルセン,イブ・スパングオルセン,Hans Christian Andersen,Ib Spang Olsen,大塚勇三出版社/メーカー: 福音館書店発売日: 2003/11/20メディア: 単行本 クリック: 7回この商…

本の話をするはずがまどマギの話に

シュレーディンガーの猫―パラドックスを生きる作者: 小倉千加子出版社/メーカー: いそっぷ社発売日: 2005/08メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (20件) を見る 女性が当事者となるセックスはリアルなもので、いざ自分の身にその行為をあて…

マイナークラブハウスの恋の行方

彼は大人にならない永遠の少年で、作者のアニムスなんですよ。自分から切り離された理想の男性ですね。自分の分身であるヒロインが、心理的な分身のアニムスと結びついてしまったら、それは自分が自分と結びつくことを意味する。それはつまらないでしょ。 (…

以前はわからなかったこと

『樹上のゆりかご』、最初に読んだ時はひろみに感情移入するばかりだったけど、今は夢乃や有理の気持ちも少しはわかる気がする。こういうことがあると、月日が流れて大人になってよかったなーって思う。

近衛有理について

樹上のゆりかご (中公文庫)作者: 荻原規子出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/03/23メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る 文庫になったので、何度目かの再読。今回しみじみと、主人公のひろみが出会う謎めいた美少女、近…

『さいはての二人』p.37

さいはての二人作者: 鷺沢萠出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る 生まれたときからお金持ちだった人は、きっとお金なんかに振りまわされない。高い教育を受けた人に限って、学位なん…

鷺沢萠『さいはての二人』

さいはての二人作者: 鷺沢萠出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る さいはての二人 はじめのうちはカワイイね、なんだか危なっかしくて見てられないな、などとまるっきり庇護者ぶって、…

マイナークラブハウス、できれば風花視点の話が読んでみたい

風花は本当に遠野くんのことが好きだったのかな。かっこいい男の子の彼女、という立場に憧れていただけなのでは……念願叶ってその立場を手に入れてからは、それを失いたくないがために彼の顔色をうかがっているだけ、ってふうに見えるんだけど。『混線状態』…

シェイクスピア物語

シェイクスピア物語 (岩波少年文庫)作者: チャールズラム,メアリラム,アーサー・ラッカム,Charles Lamb,Mary Lamb,矢川澄子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/09/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見る ラム姉…

人形の家

人形の家 (岩波少年文庫)作者: ルーマーゴッデン,Rumer Godden,瀬田貞二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/10/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 39回この商品を含むブログ (18件) を見る わたし、考えるということを考えてたのよ。そしたらどこま…

パスカルの恋

パスカルの恋作者: 駒井れん出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2003/08/06メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件) を見る ときどき無性に読みたくなる本。 おそらくママはきちんと化粧をして斎藤さんと会い、斎藤さんはそんなママをき…

マイナークラブハウスの恋わずらい―minor club house Side-B (ポプラ文庫ピュアフル)作者: 木地雅映子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/09/07メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 63回この商品を含むブログ (21件) を見る『たかもくんの下駄箱にらぶれ…

川端康成「散りぬるを」(『眠れる美女』所収)

眠れる美女 (新潮文庫)作者: 川端康成出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/11/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 102回この商品を含むブログ (88件) を見る 「ちがいますよ。あんたなんかもね、女流作家になりたいなら、文学なんぞあきらめちゃって、お…

川端康成『眠れる美女』

眠れる美女 (新潮文庫)作者: 川端康成出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/11/28メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 102回この商品を含むブログ (88件) を見る もう男でなくなった老人だけが、「安心できるお客さま」として迎えられる家。その奥に、深い眠…

川端康成『眠れる美女』を読んでたら、あまりのいやらしさにむずむずして、読むのを中断してしまった。 いや、読むのが嫌になったわけじゃないんだけど。続きは読みたいんだけど。「乳房」「乳かさ」「乳首」「きむすめ」といった語の頻出っぷりにくらくらし…

@nori_k99 荻原さんはRDGを出す頃に勤めは辞めたとブログに書かれていた気がします。通勤電車の中が一番アイデアが浮かぶ、とどこかで書かれていたので、辞められたのがとっても意外だった覚えが。posted at 21:27:24 ……と、発言してから、勤めを辞めたとい…

うわごとに傷つかない

つれづれノート〈2〉 (角川文庫)作者: 銀色夏生出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1993/06/01メディア: 文庫 クリック: 3回この商品を含むブログ (15件) を見る この世の中、うわごとのようにくりかえされることばが多いですよね。気持ちはなく、ことばだけ…

星を継ぐもの

星を継ぐもの (創元SF文庫)作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1980/05/23メディア: 文庫購入: 207人 クリック: 2,160回この商品を含むブログ (481件) を見る 亡くなったことを耳にした数日後に図書館へ行ったらふと目…

未読の江國香織を読んじゃおうキャンペーン。今日は『ホテルカクタス』と『東京タワー』を読んだ。

観用少女(プランツ・ドール) (2) (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)作者: 川原由美子出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日: 1996/03メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る 世紀末にはいつも不思議な植物が咲く。《少女》という名…