読書

さいきんの

・村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』 ・吉本ばなな『N・P』『TUGUMI』 いずれも再読、『神の子どもたちはみな踊る』は最初に読んだのがずいぶん前なので内容をほとんど忘れていた、タイトルだけはよく覚えていた「かえるくん東京を救う」ってこんなかな…

村田沙耶香さん初めて読んだ

コンビニエンスストア様【文春e-Books】作者: 村田沙耶香出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/07/27メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る 貴方はヒトではない、と皆は言いますが、貴方と出会うまで、ヒトでないのは私のほうでした。少な…

再読

アムリタ (上)作者: 吉本ばなな出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/10/09メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 誰かのために自分の本当に楽しいことを削って、あの子のせいでつまらない思いをしているのを見せつけるより、きれいで幸せでいた方…

読んだ本

エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ (講談社タイガ)作者: 荻原規子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/07/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る愛里ちゃんほんとに良い子だな。物語の進み方がゆっくりで心地いい。

読んだ本

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書)作者: 橘玲出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/04/22メディア: Kindle版この商品を含むブログ (7件) を見る

夢を与える (河出文庫)作者: 綿矢りさ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/10/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る「ねずみのように突き出た乳首」って表現の、情景が目に浮かぶ感じ(イメージしようとしてい…

悶絶スパイラル (新潮文庫)作者: 三浦しをん出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/08/27メディア: 文庫 クリック: 7回この商品を含むブログ (20件) を見る 夏に読みたくなるもの。三浦しをんのエッセイ。たぶん大学時代、友人に貸してもらったのが夏休みのこ…

再婚生活作者: 山本文緒出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (83件) を見る 手に入っているものが多ければ多いほど、人の気持ちは安定するんだと、私も昔思っていた

読了

筑摩世界文学大系 (28)作者: バルザック,水野亮,中島健蔵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1972/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

読んでる

筑摩世界文学大系 (28)作者: バルザック,水野亮,中島健蔵出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1972/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

木地雅映子『その夜が来たら、自転車で』

bianca (ビアンカ) 2012年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/05/01メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (2件) を見る 産婦人科医の父を持つ女の子が主人公。たしかに存在する「現実」の描写が容赦ない(“「産まれて…

あたたかい水の出るところ

あたたかい水の出るところ作者: 木地雅映子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/04/18メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 15回この商品を含むブログ (17件) を見る 胸の奥を重たいものがふさいでいて、どうにもこうにもそれが取れない時がある。木…

宙飛ぶ教室作者: 小倉千加子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/08/07メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る その時、「東京の街」を初めて見た思いがした。この風景は、大阪には絶対ないものである。「有斐閣」とか「集英…

うーん……うん?

『夏への扉』がロリコンの話と言われることに納得がいっていなくて、だってあれ大人になるまで待ってくれるじゃん! 紳士じゃん! と思ってたけど、私が「ロリコン」って言葉を侮蔑的にとりすぎなのかなー間違ってるのは私なのかーって気分になってきた。 そ…

残花亭日暦

残花亭日暦作者: 田辺聖子,イナキヨシコ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/01/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る (…)母は私たちとにぎやかに食事したあと、自室へ戻ってから、弟に電話していうよう、 〈ご…

『百輭随筆』を読みました。

可愛い女(ひと)・犬を連れた奥さん 他一編 (岩波文庫)作者: チェーホフ,神西清出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (30件) を見る してみればもはや、もともと彼女は誰かに打ち込まずに…

モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 (556))作者: エドガー・アラン・ポー,横田美晴,Edgar Allan Poe,金原瑞人出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/08/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (11件) を見る これは理屈で説明のつ…

夜中に読む

猫町 他十七篇 (岩波文庫)作者: 萩原朔太郎,清岡卓行出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1995/05/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (52件) を見る ふんふんと夜中に読んでいたら二編目がたいへん怖い話であった……。

田辺聖子『言い寄る』

言い寄る作者: 田辺聖子,大久保伸子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/16メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 37回この商品を含むブログ (70件) を見る 私は主人公の女性より、知らず知らずのうちに彼女に損をさせる女友達の方に近いのではあるまいか…

RDG5 学園の一番長い日

RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (カドカワ銀のさじシリーズ)作者: 荻原規子,酒井駒子出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/10/28メディア: 単行本 クリック: 24回この商品を含むブログ (31件) を見る おもしろ…

脂肪のかたまり

脂肪のかたまり (岩波文庫)作者: ギー・ド・モーパッサン,Guy De Maupassant,高山鉄男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/03/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 36回この商品を含むブログ (20件) を見る いやな話だった。 (……読んだ後まどかが「ひど…

サロメ

サロメ (岩波文庫)作者: ワイルド,Wilde,福田恒存出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/05/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 72回この商品を含むブログ (77件) を見る サロメの美しさも、サロメがどんなにヨカナーンのことを思っているかも、王がサロ…

彼女について

彼女について作者: よしもとばなな出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/11/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (97件) を見る(以下ネタバレ全開)

そんな女の子

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/10/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 48回この商品を含むブログ (137件) を見る 第一印象はそれほどでもないが、回をかさねて会うたびに感じのよくなるという…

兄妹パズル

兄妹パズル作者: 石井睦美,片山若子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2010/05/15メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (2件) を見る 女の子同士の友情にだって、恋に落ちるのと同じ瞬間が確かにある。そう、まさにこのとき、クラスメイトの…

ナマズの幸運。

東京日記3 ナマズの幸運。作者: 川上弘美出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/01/26メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (26件) を見る 自分の書いためんどくさい恋愛の小説の中に入って主人公としてふるまわなければならなくなる、とか…

女が女を見守り、語る

『哀しい予感』『TUGUMI』『N・P』あたりの、「美人で強烈な女の子(女性)をそれに比べりゃ目立たない女の子(女性)が見守り、語る」話がとっても好き。『白河夜船』はそういう組み合わせなわけじゃないけど、やっぱり女の子同士の話として、好き。 『哀し…

ゲド戦記外伝

ゲド戦記外伝読んだ。おもしろかった。 何年か前に読んだ本編は「おもしろい」と感じた覚えはないのだけれど(おもしろくなかった、わけではない。ごつごつした手触りだな、やすやすと噛み砕けないな、って印象だった)。

フィクションに求めるもの

「肉体的接触はないが精神的には強く結び付いている」関係に強い憧憬を抱いている(言葉にするとうさんくさくて嫌な感じだが)。『少女七竈と七人の可愛そうな大人』の七竈と雪風とか、性の匂いがしないから好きなんだと思う。 フィクションに性の匂い求めて…