うーん……うん?

 『夏への扉』がロリコンの話と言われることに納得がいっていなくて、だってあれ大人になるまで待ってくれるじゃん! 紳士じゃん! と思ってたけど、私が「ロリコン」って言葉を侮蔑的にとりすぎなのかなー間違ってるのは私なのかーって気分になってきた。
 それはそれとして。読んでて「死ねロリコン」って思った話と言えば、三浦しをん『ディスタンス』(「むかしのはなし」所収)なんですが。小学生女子に叔父が性的なあれこれをしたりさせたりするけど、彼女が中学生、高校生と、大人に近付くにつれ冷たくなる。叔父さん大好きな彼女は嫌われないよう、野菜ばかり食べて身体に肉が付かないようにしたり胸を小さいブラでおさえつけたりして、必死で、「子供っぽさ」を保とうとする、という。あああ思い出しただけでも胸糞悪いいい。
 私は「少女」になって大人の男性に大切にされたい願望があって、そういう関係が出てくる話が好きだから、「ロリコン」って一言でその憧憬がぶち壊されるのが嫌なんだろうな……そんなこと考えてたら『九年目の魔法』読みたくなってきた……。