さいとうちほ「小羊印のるんぱっぱ」が、最初に読んだ一人称「ぼく」の女の子が出てくる漫画ではなかろうか……脇役? の黒髪ロング美人女子中学生(でも勉強ができないので、先生に「お前もう少し頭いいと才色兼備なのにな」と言われる)が「キスしてくれたら先生のこと諦めます」って迫るのとか覚えてるなあ……と、書いてたら着々と思いだしてきた。「どんなキスがいい?」って訊かれて「先生の気持ちが伝わってくるようなもの」って答えるんだよね。んで先生がおでこに軽くちゅっ→「先生の気持ち……全然伝わってこなかった……」→唇にちゅー→他の生徒がそれを目撃→大騒ぎ! って流れだったなあ。

 自分が生まれた頃に描かれたこの少女漫画を、小学生の私は、ナルニア国と同じくらい遠い世界のお話として受け取っていた気がする。