木地雅映子『その夜が来たら、自転車で』

bianca (ビアンカ) 2012年 06月号 [雑誌]

bianca (ビアンカ) 2012年 06月号 [雑誌]

 産婦人科医の父を持つ女の子が主人公。たしかに存在する「現実」の描写が容赦ない(“「産まれてこないほうが幸せだったのでは?」という思いに囚われてしまうようなケース”がいくつも書きだされている)けれど、筋は少年! 少女! 恋! 愛! って感じで、甘酸っぱいというかこっぱずかしいというか。
 あと、タイトルの意味がわかった時、ちょっと前の作者のこんな一言を思い出した。(ネタバレ防止、一応格納)

とりあえず「夜中に小遣い握りしめてアタリをつけておいた人気のないゴム自販機までチャリを飛ばす知恵も度胸もない少年はアウト」と母は言いたい。

https://twitter.com/#!/KijiKaeko/status/163625122668879872