「それって、南の島の祭りみたいだな……。前、高橋先輩に貸してもらった本で読んだ。島の若い男が、全員でひとりの女の子を殺してバラバラにして、その肉片を、島中の畑に埋めていくんだ。そうしないと、作物がちゃんと育たないんだって。ていうか、そもそも人間の食べる作物っていうのは、すべて昔殺された女神の死体から生じたって信じられていて、その場面を時々、繰り返す必要があるんだって……」(『マイナークラブハウスは混線状態』p.239)

 ハイヌウェレ型神話、というらしい。
 それとはちょっと違うかもだけど、魔法少女まどか☆マギカ3話を観た後、そしてこの回へのネット上での反応を見た時、これを思い出したんですよね。
 日本じゃもちろん、女の子を殺してバラバラにするお祭りをおおっぴらに行うことなんてできない。でもそういう血塗りの儀式を必要とする人々はいて、だから、アニメの中で魔法少女が頭ぱっくんちょ身体もぐもぐされてしまったりするのかなあ……と。