ヨシコ・ウチダ 『トパーズへの旅』

トパーズへの旅―日系少女ユキの物語 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

トパーズへの旅―日系少女ユキの物語 (評論社の児童図書館・文学の部屋)

 家にやってきた警察官にまでお茶とお菓子で和みを提供してしまうお母さん、すごいなあ。最強だなあ。
 育ち盛りのケンとユキの兄妹が収容所で抱く、「おいしいものをお腹いっぱい食べたい」という欲求が切実で、それだけに友人たちからたまに届く差し入れの食べ物が、とってもおいしそう。

 小学六年生の時に読んだ同著者の『ユキの愛する人たち』は、ほぼこれの続編にあたる物語だったんですね。当時は知らなかったけれど。