苦手な女の子

 真とりっちゃんは、プロデューサー(男性)視点に乗り移ってるとすごく魅力的に見えるんだけど、そうじゃないと(自分が女、という視点を捨てないままだと)ちょっと苦手で……なんでかというと、たぶん、「小中学生の時苦手だったクラスの女子」の匂いがするから、なのだ。
 真やりっちゃんのハキハキした感じは、「ほんととろいよねー」「さっさとしてよ」「なんでそんなこともできないの?」といった言葉を私に向けた、明るい女の子たちをまざまざと思い出してしまうから。実際には、彼女たちはそんな風に相手が本気で傷つくことはしない子たちだと思う。でも、そういう雰囲気、ってだけで苦手意識を持ってしまう。それくらい、あの言葉たちに(というか、そういう言葉をまっすぐ向けられたという事実に)子どもの頃の私は傷ついたんだろうなと。