選択によって分岐しません

 あの時ああしていれば、とか、あんなことしなければ、とか。しょっちゅう思うけれど……でも、「あの時」に違う行動ができるような私なら、小学校の裏庭で泣いてないし中学校で爪を噛む癖ひどくなったりしてないし高校で腕切ったり足切ったりしてないしインターネットしたりサイト作ったりしていないんだと思う。ということは、ああいう人を呼び寄せてしまうこともない。「あの時」なんてそもそも来ない。そこまでくるともうそれ、私じゃない。ああいう行動を取る以外の選択肢、「あの時」の私には無かった。あっても見えてなかった。

 「自分で選んだ」と言える人をすごいと思う。私は何かを自分で選んだ覚えがない。いつも悩みすぎて、「そうするしかない」というところまで自分を追い込んでしまう。選べる道が一つになってからしか進めない。だから、二つ(あるいはそれ以上)ある道のうち一つを選んだ、と堂々と言える人が眩しい。