恥ずかしいこと

 何食べた、とか何作った、とか、料理とか食事に関すること口にするのも書くのもやけに恥ずかしくて、たまに思い立って書いてもすぐ消してしまう。おやつ作りだと何故かちょっと抵抗が少なくなるのだけれど、それでもやっぱり、あとから恥ずかしくなることがほとんど……なので、食事・料理記録はもっぱら自分しか見ないノートにつけている。

 この日記を書く理由の一つに、生活の一端を誰かに知って欲しい読んで欲しい、という欲求がある気がするのだけれど、知られていいのは「一端」だけで、それ以上のぞかれるとなると恥ずかしいのだ。自分が作ったもの食べたものというのはわたしにとって、知られてもいい「一端」におさまりきらない、誰にでも見えるところに開示するには恥ずかしいこと、にあたるらしい。

 それがどうしてなのか、はっきりとはわからないけれど……他人といっしょにごはんを食べるのが、得意じゃないこととつながっている気がする。ものすごく緊張してしまうのだ。嫌になるくらいに。さすがに、既に何度もいっしょにごはん食べたことある友達とかだと、そこまで緊張しないけど。そこに至るまでの道のりが長い……。(だから最初のオフ会とか、緊張しすぎてごはんの前に帰ったしね……)

 「食事」ってものに余計な羞恥心を持ちすぎているんだろうな。自分のこういう部分がすごく、生きていくのに邪魔だと思う。邪魔だけど、ちゃっちゃと取り払える部分でもないことは、これまでの人生でいやというほど思い知らされたから、どうにかして付き合っていくしかないのだけれど。
 そんなわけで、気軽に「ごはん食べにいこう」って言える人がすごく羨ましい。