プリーツのとれたプリーツスカートはみっともない

 プリーツがとれかけたり、てかっていたりする制服のスカートをはいている女学生を見かけると、そうならないようちゃんとしなさいといつも言っていた母を思い出す。うるさく感じながら寝じきしたりアイロンをかけたりしていたものだった。うるさく言われなきゃものぐさな私はそんなによく手入れしなかっただろう。

 街を行く制服姿の女の子たちのプリーツスカートのプリーツがとれていると、それを「みっともない」とする感覚と、そうならないよう手入れするやり方を母から授けられたことを思い起こさずにはいられない。