夜中の強風から話がずれた

 ごうごうびゅうびゅう風の音がすごくて、二階のわたしの部屋も揺れて、ちょっと怖かった。
 台風で揺れても地震で揺れても動じないけれど(だってそれは当然のことだし)、そうじゃないのに揺れると恐怖を感じるのだなあ、と思った。

 台風が来るのは当たり前、地震が来るのも当たり前、ゴキブリやねずみは年中出るのが当たり前(温暖な地方の古い家だったからなあ…)という環境で育った上にのんき者なので、それらにはなかなか驚かない。そのため一緒にいる人に「よく平気だね…」と驚かれることがある。

 余談だけれど、庭に毛虫がいっぱい落ちてたとか花壇をひっくり返すとコオロギびっしりとかカエル手づかみしたとか用水路のメダカをすくったとかいう子ども時代の話をすると「野生児だったんですね」とたまに言われるのだが、そう言われると「えっこのくらいで野生児とか都会怖い」と思ってしまう。