過去の授業ノートを整理した。卒論関連で見返したくなるのだけ取り出して、あとは押入れの中に戻す。
 いやあ……ちら見しかしてないけど、一緒にしまってた過去日記の破壊力大きい。ろくに確認せずに捨てたくなった……絶対後悔するからしないけど。人に読まれること前提にしてない、加工前の生々しさはすごい……。

 小学生の頃は、いつか自分が「今」を忘れてしまうのが怖くて、死んでも何も残らないのが怖くて書いていた。中学生の頃はアンネ・フランクの日記に憧れて書いていた。高校生の頃は荻原規子エッセイを読んで、「十代のうちに日記をつける」って行為への憧れが増したから書いていた。
 他人の目に触れさせたくない自分でも見たくないものをなんで残しておくのか、そして今も書き続けているのかと訊かれたら、「なんか知らんけど記録しとくの好きだから」としか言いようがない。